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伝説の鬼瓦が熱海沖に眠る

静岡県の熱海市の初島沖には、深さ19メートルの海底に約300年前に沈んだとされる廻船の一部と大量の瓦が眠っているといわれる。
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 この江戸時代の沈没船を発見したのは、NPO法人「アジア水中考古学研究所」(福岡市)の調査団です。
この海域には島民によると、約30年前にも徳川家の三葉葵紋入りの鬼瓦を海中で拾った漁師がいたといい、その直後から落ち武者の幽霊の目撃談が相次いだそうだ。

 調査団は線香を投げ入れて安全を祈願して調査を開始した。調査時期は冬の海で透明度は高く、水温は14度と冷え込む海だった。
底に着くと、整然と何段にも積まれた平瓦はサンゴなどと一体化し、岩礁のようになっていた。周辺には瓦片が砂地に埋もれ散乱して、三葉葵紋の鬼瓦も離れて落ちていたそうだ。紋は直径15.5センチで、彫りは深く、重ねられたまま固まったすり鉢や約20センチの砥石のような石もあったという。

 江戸城の発掘調査経験の豊富な千代田区図書文化資源担当の後藤主査によると三葉葵紋とサイズのほか、丁寧な作りから、大坂で作られた江戸城修築用の瓦の可能性が高い」と指摘している。「天守閣を焼失した明暦の大火か、元禄地震に伴うものとされ、すり鉢も17世紀の丹波産と見られ、時代は矛盾しない。各地で寄港して多種多様な品を運搬してきたと考えられる」とのことだった。


by kurome_28 | 2022-09-18 16:29 | 史跡 | Comments(0)

歴史の出来事を観察しながら、先人の知恵を探ります


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