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銀閣寺の新しい発見とは

 先日、読売新聞を読んでいたら新しい発見記事が掲載されていた。それは室町時代に造営された銀閣寺は、当初、現在地よりも約1キロ南の寺院密集地域に計画されていたというもの、大阪の大谷大学により古文書から確認された。
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銀閣寺
室町時代の僧侶の日記から、将軍・足利義政は1465年に東山山荘を京都の南禅寺の子院「恵雲院:えうんいん」に造ることを決めていたところ、2年後に起きた応仁の乱によって計画が中断され、82年に現在の場所に変更され造られたというものである。研究者の間では、その恵雲院は南禅寺の境内にあったと推測されて来た。
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南禅寺
 今回確認された古文書は、「恵雲院跡地売券」という永観堂禅林寺が1583年に土地を買い取った際の証書とされ、収集家が名古屋市博物館に寄贈した文書に含まれていたそうだ。証書には<永代売渡申恵雲院旧跡開田地之事・・・>と書き出しこの土地が「恵雲院旧跡」と明記され<東ハ若王子ノ薮>などと境界線から、恵雲院跡は南禅寺から500メートルほど北側の飛び地、現在の京都市左京区南禅寺北ノ坊町付近と見られるとのこと、大阪大谷大の馬部准教授によると<東山山荘が完成した場所は隠居所としての性格が強いが、予定地周辺には寺院も多く、義政は当初、新しい政治の拠点づくりを目指していたのだろう>と分析している。

                                                   読売新聞夕刊より




by kurome_28 | 2020-04-11 09:51 | 歴史 | Comments(0)

歴史の出来事を観察しながら、先人の知恵を探ります


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